私は今2社目の会社で働いていて、思いがけず2社目が長くなってしまって、そろそろ本当にやばいと思っているところなのですが、
最初の会社は10人いないところだったので、
1人1顧客で(もちろんそれじゃ成り立たないから複数持つわけですけど)、基本的には全部自分1人でやりますね(請求書の発行とか本当のところのなんというかそれ以外は)的な働き方だでした。
今の2社目で、初めて出会って本当に理解に苦しんできたのが
「アドミ」
というやつでした。
なかなか特殊な業界にたぶんいるので、一般的に近そうだなと思う業界で例えると、
システムの開発会社みたいなところ(エンジニアを派遣して、顧客のシステム開発・保守とかするイメージ。つまりエンジニアという「人」が商品の業界)でいうと、
(1)営業と、(2)エンジニア(商品であるサービス提供の中核というかそのものを担う人)と、(3)アドミの3種類しか仕事はないという考え方で、
システム(情シス)も、人事も、経理も、マーケティングも、全部、「(3)アドミ」なんです。
私は世間知らずなので
「アドミ」という言葉すら今の会社に入るまで聞いたことがありませんでした。
私は「広報」のつもりで今の会社に入ったので、入ったら「あなたはアドミです」と言われて「はあ、、、」という感じでして、
検索したら、「一般事務」とか「管理部門の事務のこと」みたいな結果が出てきて、まあもちろん言葉としては意味はわかったのですが、
どうもそうではない感じがずっとしていたんです。
もちろん世の中的には検索結果に出てきた意味のイメージが近くて一般的なのかもしれないのですが、
少なくとも今、私が働いている会社では微妙にそうではなくて、
どこが微妙に違うかというと、
システム(情シス)とか、人事とか、経理とか、マーケティングとかの専門性に対して、それをサポートする管理業務・事務的な意味合いが検索結果から感じられて私が理解したアドミのイメージだったのですが、
(総合職/一般職の世界でいう一般職のイメージですね)
そうではなくて、システム(情シス)とか、人事とか、経理とか、マーケティングとかの専門性を管理する、上位概念だみたいな話が今の会社でのアドミの理解なんだなと、先日、アドミのトップ(会社のNo.2、事実的な経営トップ)と少しじっくり話す機会があってやっとわかりました。
上位概念というのも言い方としてはしっくりきているわけではないのですが、
要するに、現実的な作業量とか、考えるべきこととか、市場の中での価値を担保するにはとかそういうことは全く関係なく、いつまでに何をするという期限を切った約束を専門家にさせて、経営者(投資家)が思う通りの世界を実現する(経営者に見える世界がそうであるように見せる)のが仕事みたいな感触です。
システム(情シス)とか、人事とか、経理とか、マーケティングとかの専門性を管理するといっても「ゼネラリストではない」んですよ。そこの専門性には一切手を出さないんです。
それもまた私にはよくわからない。
(管理するものを理解しないでどうやって管理できるんだろう?という感じですし、実際には情シスも人事も経理も部署として存在してそこに社員がいるわけですけどその人たちは専門家じゃないから手順を教えてもらわないとその業務はできませんみたいな感じで、でも、それはそれでOKっぽいんです。なかなかカルチャーショックです。いまだに)
それはもちろん考え方だと思うので、そう思ってそれがうまくいっていると思っている人たちを非難するつもりはないのですが、
期限の管理とかはどんどんタスク管理ツールとかで専門家自身が簡単にできるようになってきていて、
そうすると、自分の専門性に何の理解も共感も価値も見出さない人に「どうして約束した期限にできないんだ!」みたいなことを言われることにはますます反感というか、ちょっと一緒にはやっていけないみたいな気持ちが強くなって、
一緒に働いてくれる専門性の高い人がいなくなっていって、
ますます機能不全だし、市場から置いていかれる
みたいな未来しか私には見えないのですが、どんな未来が見えているんでしょうかね?本当にこれ以上、深く関わりたくないので声に出しては聞けませんが、興味はあります。
私はまだ2社しか知らないのでわからないのですが、世の中のある程度の規模の会社はそうやって「アドミ」によって成立しているのでしょうか?
次は、せめて経営の考え方がもう少し自分と近いところで働きたいです。